毛利ゆき子さん with 桂春蝶

Special Interview

桂春蝶のきものへのこだわり

今回は、僕のきものをコーディネートしていただいてる 毛利ゆき子さんの工房を訪問。色々勉強になるお話をお聞きしてきました…

初めての方がきものを選ぶときに気をつけることは....

春蝶
きものを選ぶ時に大切なこと・・ってなんですか?

毛利
特に初心者の方にとっては、きものは難しいという先入観がどうしてもあります。

春蝶
ありますね・・・・

毛利
たしかに着ることができないと、ハードルが高く、きものは特別の物になってしまいます。あまり難しく考えず、先ずは着てみること・・。
礼服や晴着は着ていく場所から考えても気をはると思います。
ですから、手軽に街着ぐらいから着てみてください。着なれて行くことで少しづつ自分流の着こなしができるようになると思います。

春蝶のきものをコーディネートするときに考えていること

春蝶
僕のきものをコーディネートして頂いてるときにお考えになっていることは何でしょうか?

毛利
まず・・舞台にどう映えるか・・・。
噺家として派手目にはしたいのですが、きものの気品は失いたくない・・・これを心がけてコーディネートしています。
落語もきものも、受け継がれてきた伝統があります。その中でインパクトをどうつけるか・・工夫しています。
ゆき子コレクションも着ていただいてますが、息子の作品“安治郎”も実はお気に入りです。
粋と斬新さが今までのきものにない面白みを出していると、云って下さいます。
意外性を上手にいかし着こなしいるのは、さすが春蝶さんでね。

春菜から春蝶になって変わったこと…?

春蝶
「春蝶」を襲名させていただいて、やはり「春菜」とは違う・・と?

毛利
春菜さんの時は、さわやかな初々しさを感じさせることを考えていました。
春蝶さんになって、一歩大人になった貴方を作り出しだそうと・・・

毛利
ただ春菜さんの時も、春蝶さんになられても、舞台映えのある着物ということだけでなく、ひとひねりすることが大切で、色柄や紋をモチーフとして見るなどして、今まで他の人が着ていないようなあわせ方にもこだわりを持っています。

春蝶のイメージって…?

春蝶
僕って、どういうイメージなんでしょうか?(笑)

毛利
「人なっつこさ・・」
春蝶さんといえば一番に思うのがこのことです。
あつかましいですが、私はいつも『京都のお母さんよ』と言ってます。本人は嫌がっているかも・・・(笑)
人様の前に出るお仕事ですので、この「人なつっこさ」はとてもいいことで、いつまでも持ちつづけてください。

きものとは…?

春蝶
ぶしつけですが、毛利さんにとって「きもの」とは?

毛利
自分でも不思議ですが、なぜ、こんなにきものが好きになってしまったのか・・・?
きものを着ることで誰でも容姿が変わります。ただ、変わるだけでなく気持ちまで変わります。
私には粋さはありませんが、きものの持つ凛としたところが大好きです、ちょっと いい大人の女性が出せるかな・・・
少しあつかましいかしら(笑)


毛利さんへ

毛利ゆき子さんは、僕の着物の先生であり、また母親的存在ですね。(笑)
僕の衣装を「いいな」と思ってくださったならそれは全て彼女のセンスです!
落語を飲食店に例えるなら落語そのものは、料理の味。
舞台装飾は店の雰囲気。そして着物は「器」だと思っています。いい料理人は器にこだわる…そういった観点からきちっと衣装も選んで作るようにしています。
そんな中で毛利先生に出会えた事は本当にラッキー。どんな相談で聞いてくれるし(もちろん衣装の事だけですよ!笑)この方と着物について「今回はどうしよう…」などと話し込んでたら平気で二〜三時間すぐに経過しますから…。
これからもいい着物文化を二人で伝えていきたい。難しい事じゃなく、かっこよく洗練された衣装でいい芸をすれば、その文化はすぐに伝わります。
これからもよろしくお願いします〜(笑)

桂春蝶


春蝶さんへ

春蝶さんになられ一回り大きくなられたと思います。
お父さんの人情味あふれた芸を継承していくことも大事なことですが、それにプラス三代目春蝶独自の芸も作り上げてほしいと思います。

毛利ゆき子


毛利ゆき子さん

Plofile


京都生まれの京都育ち。幼少より伝統文化、伝統芸能に興味をもち、その勉学に励む。ことに和装文化に憧れ、研究と実績を積む。

西陣和装学院学長。毛利ゆき子着付け教室主宰。
きもの研究家。歌舞伎衣装など伝統文化研究家として日本伝統文化を紹介するかたわら早稲田大学、京都女子大学、京都工芸繊維大学、公開講座講師、京都市産業技術研究所繊維技術センターみやこ技塾講師。

パリ、ロスアンゼルス、サンフランシスコ、ボストン、南フランス、フィレンツェ、ベルリン、香港、シンガポール、ニュージーランド等、各都市で、きものショーや、十二単の衣紋を紹介。
日本国内はもとより、世界各国に向けて積極的に活動中。
全国各地で公演活動。

1972 西陣和装学院入学
全国着付けコンクール最優秀賞受賞。
1976 西陣和装学院主任講師就任
西陣織呼称510年記念、西陣キャラクターに認定。
1980 西陣和装学院副学長就任。
1984 毛利ゆき子ブランド『ゆき子コレクション』を発表。以後毎年発表。
1986 日本和装師会理事。
1989 西日本和装学院顧問。
1995 西陣和装学院学長就任。
1999 スカイパーフェクトTV。京都テレビで「京都チャンネル」のレギュラー。
その後7年間出演。
2002 伝統的工芸品蚕業振興協会、産地プロデューサー登録。
「京の匠の技」全6回主演、プロデュース。
2005 京都府産業功労者賞 受賞
「京都 西陣 きもの町」京都新聞出版センターより発行。
2008 08西陣織大会にて訪問着で「京都府知事賞」を受賞
2009 紫式部顕彰会 理事就任
京都府商工会議所 女性会 副会長就任

毛利ゆき子さんへのお問合せはこちら

お問合せ

Yukiko Collection

安次郎